稽古会日誌

2022.8.13 稽古会日誌「気付きなるもの」

台風上陸。台風としてはさほど暴風がきつくないものとは言え、夜にかけて関東直撃とのことで午前中に参加者は集中。少人数とは言え、会場が手狭につき少々狭い中での稽古。居合は控えて立ち居振る舞いの工夫から、相対稽古。尺度足りうる基本の所作は、小さき...
稽古会日誌

2022.8.12 最近の稽古

場の学びというテーマでこの数年進めて来た。このテーマで何ターンか行ったことによる参加者の質的向上。昨年、新規会員が入ったことと10数年振りに復活した会員があったこと。そのほかの諸々の状況を鑑みて、ここに来て再び基本の学びを稽古の中心として進...
カタかたり

基本のいろは

この世界はモノゴトによって成り立っている。モノは見たり触れたりできる現象。コトは直接見たり触れたりはできないがその働きや流れ、変化などを感じることができる現象。伝統的な世界においては根源的な部分を非常に重視するため、結果として現れる部分より...
カタかたり

伝統のこと

今の自分に見えているものは今の自分の得ている知覚によるものでしかない。しかし人は自分の見えているものを基準に考え結論付けをしがちな生き物である。「愚者は経験に学び、智者は歴史に学ぶ」この言葉の真意は、愚者は今自分が理解しているものを正しいと...
カタかたり

神話と形の話・・・

私たちは形稽古を行う中でどのように意識を扱うかということを重視しています。組太刀として組まれた形。その組太刀の形の本数と順番。個々の形の手順と流れ。そしてその中にある個々の刀法。表と裏と初伝からその先に至る工夫。基本となる所作とその意味。そ...
稽古会日誌

2021.12.25 今年の稽古納め

この1年半を懸けて取り組んできた工夫を通してそれぞれがどのように奉納としての形を打てるかそのための下準備としてかかわりのある場とかかわりのある働きを繋ぎ与えられた時を紡ぐ言の葉と所作を持ちて意識の置きどころとその開放により技を練り思いと志を...
稽古会日誌

2021年の納め

2021年の納会は25日(土)。午前中は稽古、午後は年納めの奉納。参加される各位へお知らせです。場を開き流れを整え事を起こし帰結をつけて流れを消し場を閉じるこの一連の所作をもって奉納とするものです。形を以て奉じるとは形の置かれている場とその...
カタかたり

単純さと美しさ

形稽古の中で私たちが追求していく所作はまず差し当たっては無駄を排しすべきことを単純に行うことにある余計なことがそぎ落とされたもっともシンプルで純粋なる所作そこに美しさが顕れる条件の一つが整う美しさとはうつ・くしうつとは空虚なさまでありすなわ...
稽古会日誌

2021.12.4 稽古会日誌 その11

ここ何回かは体術の稽古を中心に。歩くということの意味。扱う場によって位置移動の仕方は大きく変わる。いくつかの設定された状況の中でその確認。私たちは根拠もなくできていると思っていることが多い。否。使っている言葉と行っている行為とその意味は、ナ...
カタかたり

形と流れ

一度何かが生まれればそこに流れが起こる。存在には濃淡が顕れ濃淡により流れが起こる。流れには順逆があり存在のある場のポジションによりその見え方は異なる。私たちは形の中でその仕組みを学ぶ。形における初期状況。コトの起こりに至るまでの過程。起こり...