2021-11

カタかたり

形と流れ

一度何かが生まれればそこに流れが起こる。存在には濃淡が顕れ濃淡により流れが起こる。流れには順逆があり存在のある場のポジションによりその見え方は異なる。私たちは形の中でその仕組みを学ぶ。形における初期状況。コトの起こりに至るまでの過程。起こり...
カタかたり

素振りのこと

剣術のコトはじめ。素なる振りの学びは上げと下げとの工夫より始まる。上げねば下がらず下げねば動けず。それは同時に立つということの理解をも意味する。立つということの意。そして動くことの意味。動かす身体。動かそうとする私。その構造と意図とのかかわ...
稽古会日誌

2021.11.13 稽古会日誌 その10

最近入会された方のお一人は様々な武道武術をされているので、ここでの稽古は特に何を重視しているのかという基本的なコトを体験いただくことを主テーマとして本日の稽古を行った。柔らとしての体術。座りの意とその心。合わせと消えと動作のこと。シンプルな...
カタかたり

形(カタ)稽古のコトはじめ

八百万の神々。この国の文化的背景には本来様々な価値観との同居というものがあった。多様な神々との共存には適度な距離感と丁寧な接触というものが重要であり、伝統的な形稽古とは、単に武術の稽古を行うばかりでなく、同時にそれも学んでいくということを意...
稽古会日誌

2021.11.07 稽古会日誌 その9

6日の午後はマンツーマンの稽古。ここにきてメンバーの居合のレベルが急速にアップしているので稽古内容をどんどん先に進めている。技術はやればやるだけ確実に上がっていくもの。そしてそれは基礎力、基本に対する理解と取り組みを元に、形での工夫を通じて...
稽古会日誌

2021.11.06 稽古会日誌 その8

今日は稽古会のメンバーが高校生の息子さんを見学で連れてこられたので、形稽古を記述するための根幹をなす陰陽の概念と礼法の意味の説明をしてから体験的な稽古を行う。特に体を動かすことも積極的にはしていないとのことであったが、逆に変な癖もないのでこ...
カタかたり

見取り稽古のこと

見取り稽古というものがある。正確にはというより理解を深めるには観取り稽古と見取り稽古に分けて考えるとよいもの。見ることによってその内容を知覚し検証工夫を行うのが見取り。視覚から得られる情報を元に行われるそれである。観ることによってその意図や...